お買い物の後、キャンプ場に入りました。朝10時過ぎなので、サイトには誰もいません。
テントを建て終えて、のんびり日向ぼっこをしながら、買ってきた2個目のシュークリームを食べました。
次に、薪に火を入れました。
薪ストーブの薪の組み方は、人により違うと思います。
私はまず、上の蓋を外して、側面の扉からでは入らない太くて長い薪の塊を中央に置きます。斧で割ることができなかった節とねじれのある薪をそのまま入れることが多いです。
その両脇と上に少し細い薪を置き、隙間に焚きつけになる細い薪を置きます。
薪を組むときのポイントは、火がどう燃え移るかイメージすることと、イメージの中でできた空気の通り道を塞がないように置くことです。
最後に、細い薪へ火がつくように、新聞紙を軽くねじって置きます。
しっかりねじると火が途中で消えてしまうことが多いので、あくまで軽くねじります。
このねじり加減の違いで、種火の持ち時間が変わるほか、新聞紙の灰が煙突から飛び出すのを防ぐことができます。
種火がイメージどおりに薪に移ると、きん、きんとストーブや煙突の金属板が温められて収縮する音がします。
徐々にドラフトし始めて、煙突の煙が白から透明になっていきます。
ゴーっとストーブから音が生まれ、炎が踊り出して、やがて熾き火に変わっていきます。
火入れから熾き火になるまでの時間が楽しく、のんびりと過ごします。
熾き火になった頃を見計らって、近くの店に食材の買出しです。
今回は初めて煮込み料理に挑戦するので、事前にレシピを印刷し、昆布と調味料を持参してきました。
レシピはこちらです。
1 牛筋の煮込み→
http://www.kyounoryouri.jp/recipe/7850_%E7%89%9B%E3%81%99%E3%81%98%E3%81%AE%E7%85%AE%E8%BE%BC%E3%81%BF.html
2 豚の角煮→
http://allabout.co.jp/gm/gc/15034/
3 焼きりんごのレシピはありません。ブログでみてきました。
牛筋や豚の角煮では、料理酒と砂糖を結構使うことを初めて知りました。血糖値が気になりつつ、レシピどおりに作ります。
作る量はソロキャンのためレシピより少ないので、砂糖などの分量を頭の中で割り算してつくります。
男の人が作るときって、馬鹿みたいにレシピどおりに作ろうとするのよね、砂糖やしょうゆの分量なんて感覚でいいのに、と頭の中で誰かが囁いていますが、いいんです。どうせ作るなら、美味しく食べたいですから、きちんとやるんです。
あくをとる作業と煮込む時間の長さに閉口しながらも、ことこと煮込みます。
ブリキ製の薪ストーブは、薪が燃え尽きるとすぐに温度が下がります。熾き火になったとしても、油断するとすぐに灰になってしまいますから、タイミング良く薪を追加しなくてはなりません。
ただ、薪ストーブに鍋を置いておけば良いと思っていたのに、あくとりと薪の追加作業でかかりきりになってしまいました。
そうして煮込むこと数時間。完成したのは作り始めてから4時間後でした。キャンプで一食作るのにこの時間と作業はありえません。
でも、できたものは時間をかけただけあって、すばらしい。(自画自賛)
煮込み中の香りを肴にビールを飲んで、ことことやっていたので、料理ができた頃には、食欲が少し落ちていました。
料理はすごく美味でした。とろとろ感が違います。私が料理したものとは思えません。(また自画自賛~)
薪ストーブの赤外線の力を改めて感じました。さすがだね~と薪ストーブの背中を叩いてあげたいところですが、熱いので止めました。
そうそう、焼きりんごのことを忘れていました。
焼きりんごの作り方は凄く簡単です。
まず、酸味のあるりんごを買って、ナイフでヘタのある方から芯を2/3くり抜きます。くり抜いた穴に市販のチューブ式バターを上まで流し込みます。バターの中に砂糖を2~3杯入れ、りんごをアルミホイルで2重に包みます。後はストーブの上に30分以上放置するだけです。
りんごの上と中央はバターが染みて甘く、下と外側はサクッと酸味が利いています。
簡単なストーブ料理なのに、できたものは美味しい。これこそ、私の思い描いていた薪ストーブの料理です。
これからの薪ストーブの煮込み料理は今までどおりポトフ、デザートは焼きりんごにしようと決めました。
気合を入れた料理キャンプはこうして終えました。
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