記事にした、緑色の樹皮の木が何なのか気になって、仕事帰りに本屋に寄ってきました。
謎の緑色の樹皮の木
調べた本は、樹皮ハンドブックという本と、数冊の樹木図鑑です。
調べた結果、この木とそっくりな緑色の木が、樹皮ハンドブックに書いてありました。
それは、「やまならし」です。
ヤナギ科の木で、別名「ハコヤナギ」とも言って、マッチ箱のマッチの軸に使われていた木材だそうです。
うろ覚えですが、確か高さ20mくらいで、幹の直径も60㎝くらいまでになるそうです。
ちなみに、私のもらってきた木は、直径25~30㎝くらいです。
やまならしの用途として、護岸用と書いてありました。
もらってきた場所には川が流れており、それも当たっているように思います。
緑色という点と、川の近くにある木という点で調べると、他にも候補が挙がりました。
「カワヤナギ」と「エゾノカワヤナギ」です。
これは、樹皮ハンドブックには書いていなくて、他の樹木図鑑に書いてありました。
でも、この2つの木は高さが5mで、直径は記載されていませんでした。
高さからみて幹はそれほど太くないのではないかと思われました。
実際、掲載してある写真をみても、幹の太さは細そうでした。
そういうわけで、私の結論、この木は「やまならし」です。
白樺(シラカンバ)やタケカンバ、栗、桜、松くらいなら、特徴があるので、すぐに分かります。
しかし、今回のように切断した後で名前が分からない場合は、大変です。
図鑑で調べることはできますが、樹皮は幼木と成木では色や形が変わってしまうので、紛らわしいです。
また、似たような樹皮の木もあるので、多分〇〇だろうなと思っても、自信をもって言い切ることができません。
そういうときに頼りになるのは、林業の方や持ち主に木の名を確認した上でもらってきたときの経験です。
昨年もらってきたライラックなんて、持ち主に教えてもらっていなかったら、多分、名前なんて分かりません。
今回の木が「やまならし」だとすると、マッチの軸になるくらいだから、やわらかくて燃えやすい木材だと思います。
だから、熱量や火の持ち(持続時間)は短いのではないかと想像しています。
答えは、2年乾燥させた後に焚いてみると分かります。
2年後に覚えていたら、他の木と焚き比べてみたいと思います。
*参考 「薪の種類と燃焼性」~FIRESIDEのHPより~