PETZL e+LITE(ペツル イーライト)

健さん

2012年08月05日 11:19

先月、ついに買ってしまったものがあります。

何年も前から気になっていた、PETZL e+LITE(ペツル イーライト)です。



いつ発売された製品なのかとメーカーのHPを見ましたが書いていません。
口コミなどを読むと、どうやら2006年らしいです。
現在まで3度改良されたこともわかりました。

現在、市販されているのは、ストラップ式でホイッスルと収納ケースがついたタイプ(E02P2)と、最新バージョンのワイヤーストラップ式本体のみのタイプ(E02P3)です。
ただし、ペツル ヘッドライトカタログ2012では、ストラップ式はカタログ落ちしています。

・PETZL e+LITE(ペツル イーライト ホイッスル、収納ケース付き)*


PETZL(ペツル) e lite(イーライト)(ホイッスル付)






*表記がe liteやe-liteなどネット上でもいくつかありますが、このブログではオリジナルの説明書で表記されている「e-LITE」に統一します。

・PETZL e+LITE(ペツル イーライト) ワイヤーストラップ式


PETZL(ペツル) e lite(イーライト)



私は、ワイヤーストラップ式のほうを買いました。


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特徴をみていきましょう。

1 すごく小さくて軽量!





私の手の平に載せてみます。



小ささが伝わったでしょうか。バッグのポケットの隅に置いておいても邪魔になりません。

重量もたったの27g。電池約7g×2個=14gを含む重さなので、本体だけだと、たったの13gです。軽過ぎです。

とりあえず、失くさないようにカラピナにつけてみました。




2 動作温度が-30℃から60℃、耐塵、1m防水

動作温度が―30℃から60℃までということは、冬の北海道でも炎天下でもきちんと動くということです。防水能力はIP67。
IEC(国際電気標準会議)規格のIP67というのは、防塵よりも上のレベルの耐塵形で、粉塵が内部に侵入しないこと(6)と、水深1mに30分間没しても、有害な影響を受けない(7)ことを指します。

PETZLのティカやタクティカのシリーズの防水レベルは、IPX4=防沫型です。防沫型とは、あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がないレベルを指します、一方、このe-LITEは水深1mに30分水没してもOKです。
e+LILEが、驚異的な防水レベルを持っていることが分かります。


3 電池を入れたままで10年保管後でも使える

電池はCR2032というコイン型のリチウム電池を2個使います。

リチウムコイン電池自体が経年劣化の少ないことに加え、ライトの性能から長期保管後も使えます。

入手経路が限られるという課題はありますが、コンビニや百均でも売っているので、山に何日も入らない限り、入手経路は確保されていると思います。それに小さくて、重量も1個約7gと軽いので、事前に何枚か用意して持ち込んでも苦にならないでしょう。

パラソニックのCR3032は定価315円(税込)と高いですが、楽天市場では1個150~200円で入手できます。
オークションだとソニーの手が10個で450円とか、パラソニックのが5個で200~250円で売られています。

・電池の蓋の開閉は紐についている部品で可能



 小銭をいちいち取り出さなくても交換できます。こういうところをきちんと配慮しているのも良いですね。

4 フレキシブルな動き

・側面







160度くらいまで開くことが出来ます。

それだけでなく、ライトの上部と、受けの下部はボールジョイントで接続されているので、ライトをどの方向にも向けることが出来ます。

・ボールジョイント





ライトを180℃回転させてこのくらいの角度にすると、シュラフで寝転がって本を読むときにブックライトとして使えます。

5 ワイヤーストラップで、どこにでも付けられる





人が多いときには赤灯にしておくと目印になる?眩しくて周りの人に迷惑かも。失言です。
テントの目印として、少し下向きにしてロープにつけると、使えそうです。

6 デザインが格好良い&機能的な配置

正面のデザインが格好良いです。

・正面





操作部の赤色部品は、手袋でも使えるそうです。

白色LEDが3個に、赤色LEDが1個ついています。

モードは、economicとMaximum,white(点滅)、Red、Red(点滅)の計5つもあります。

点滅モードは今まで一度も使ったことがないのだけど、山屋さんのライトにはいつも普通についています。

それに、e-LITEはエマージェンシーの頭文字から取ってあり、非常時に対応することを開発コンセプトとしている(ナチュラムさんの受け売り)ので、当然といえば当然です。

7 ワイヤーストラップ式は、より明るく、電池も長持ち

私のワイヤーストラップ式は、最大26ルーメンです。何でも今年になって16ルーメンから26ルーメンへとバージョンアップしたらしいです。一方、ストラップ式は最大16ルーメンのままです。

といっても、視認距離の違いが分かりません。代理店のアルテリアのHPにあるスペック表で比較してみます。

・PETZL e+LITE(ペツル イーライト ホイッスル、収納ケース付き)(E02P2)



・PETZL e+LITE(ペツル イーライト) ワイヤーストラップ式(E02P3)



ほう、10ルーメンUPしたことで、照射距離が最大19mから29mへ、10mも遠くが見えるようになったのですね。

照射時間も19ルーメンのエコノミーだと、ストラップ式が最長45時間なのに対して、29ルーメンのワイヤーストラップ式は最長70時間。

明るくなったのに、電池が前のタイプよりもずっと持つ。

この差は大きいです。

正直、明るさも持続時間も、他のヘッドライトの方がずっと良いです。このライトは電池を入れっ放しにしたままバッグのジッパーに付けておいて、いざというときに使うイメージでしょうか。

でも結構明るいので、登山やソロキャンプの時にこれ1つでやっている人もいるかもしれませんね。

照射範囲や連続使用による光量の低下もあるので、実際のところは使ってみないと何とも。

・視認距離と、連続使用時間による視認距離の変化




実際の明るさを見てみましょう。

・Maximum





・Economic



どちらでも本は読めますが、Maximumだと十分な光量で読みやすいです。

8 赤灯がある

実は赤灯があることが購入のきっかけでした。

・白灯



・赤灯




星見の時に、赤灯は必須です。ヘッドライトで赤灯を装備している物となると、結構な値段がします。100円ショップで売っている小さい赤灯を片手で持って使っていましたが、これからは両手をフリーに出来ます。
これは重要なポイントです。

周りのキャンパーが無自覚に(無神経に)星を見上げている人の横を、白色LEDを持って通っていくことが多々あります。
テントの外で星を見ている人を見かけたら、どういうことに配慮したら良いのかを想像出来る位の人間ではありたいと私は思います。

そういえば、高倉健さんの本で、沖縄の海で地元のダイバーさんと海に出て、船上で休憩していたときに、地元のダイバーが黙って食べ残りを集めて持ち帰るシーンが書かれていたのを思い出しました。
健さんが食べ残りを集めているダイバーにどうしてか聞いたときに、ダイバーは海が汚れるからと答える。健さんたちは魚のえさになると思って既に食べ残しを海へ投げていたので、言ってくれたらいいのにと言う。ダイバーは、人に言うのではなく、せめて自分たちだけでもやっていこうと仲間と決めたんです、と話す。
たしか、何年も前に読んだ本だからうろ覚えだけど、確かこんな話でした。

私もそうありたいと思います。面白くなくて言ってしまうこともあるので、まだまだですが、そのときは丁寧に説明をして、相手に不快な思いをさせずに理解してもらう努力をしなくては。はは、ブログで何言っているんでしょ。

ライトの話に戻りましょう。赤灯がヘッドライトにあると星見に使えるという話です。



先ほどのカタログスペックを見て気がつきましたが、赤灯の視認距離や照射時間は、ストラップ式のほうが優れています。遭難するリスクのある登山者や山菜取りの人、災害時の使用を考えている人は、こちらを選択するのも良いと思います。笛もついていますし。

以上、長文のレビューでした。今回は、あまり欠点が見つかりませんでした。良いライトだと思います。



PETZL(ペツル) e lite(イーライト)









PETZL(ペツル) e lite(イーライト)(ホイッスル付)










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