GW初日、皆さんはどう過ごしていますか。
私は黙々と掃除、でも今日はもう嫌になったので、ブログを書くことにしました。
赤火のトランギアB25はもう返品しましたが、実は届いたとき、前から調べたかった実験をしていました。
テーマは、esbit 985mlクックセットで早く湯を沸かすために、吸気口をいくつ塞げば良いか、です。
同じクックセットを持っている人は特に必見、永久保存版ですよ~
esbit 985mlクックセットを使用している方はご存知でしょうが、このセット、最大の弱点があります。
それは、お湯が沸くのに時間がかかることです。
・esbit 985ml クックセットをご存じない方はこちら
Esbit(エスビット) クックセット アルコールストーブ付
esbitは、アルコールバーナーのクックセットに関しては後発メーカーなのに、購入者のニーズの一つである、早く沸かすことが苦手です。
例えば、200ccを沸かすのに、6分位かかります。
自作のサイドB風バーナーでは、同じ鍋を使って、200ccを4分で沸かします。
市販品のほうが2分遅いとは、いかがなものでしょうか。
クックセットの方が遅い理由として、風防の吸気口が多すぎるために、空気の流れが乱れてしまう(整流されていない)ためではないかと、仮説を立てました。
そこで、吸気口の数の違いにより、沸騰時間がどう変わるのか、調べてみました。
1 設定
① 環境 室内無風、室温20度
② 水 水道水200cc、 水温12度
③ 燃料 高杉製薬 燃料用アルコール 500ccボトル
④ 計測機器 esbit 985mlクックセット、アルミホイル、てんぷら用温度計、ストップウォッチ、デジカメ各1
2 実験内容
① クックセットの付属風防の側面にある吸気口を、アルミホイルで塞いで点火する。
② 点火30秒後に200ccの水が入った鍋を載せる。
③ 100度に沸騰させるまでの時間を計測する。
④ バーナーや風防が冷めてから、吸気口の塞ぐ数を変えて①~③を繰り返す。
3 結果
吸気口を塞いだ数 沸騰時間
0(塞がない) 6分08秒
1つ 5分34秒 ◎
2つ 5分48秒 〇
3つ 6分32秒
4つ 6分12秒
(参考計測)
B25+自作ゴトク 3分58秒
4 考察
結果をみると、吸気口を一つ塞いだときが最も早く、5分34秒で沸騰しました。次に14秒遅れで、2つ塞いだとき。
吸気口を塞げば塞ぐほど、沸騰時間が遅くなるというわけではなく、3つ塞いだときよりも、4つ塞いだときの方が20秒早く沸騰しました。
吸気口を1つだけ塞いだときが、最も空気が整流されて、火が必要する酸素を効率良く供給し、チムニー効果も最も発揮されるのではないかと考えられます。(かな?)
ちなみに、風防がないと、同じ条件で、沸騰時間は4分弱でした。
風防をつけた方が1分半も遅いなんて、やっぱり納得がいかないです。
バーナーと鍋の距離を考えてみましたが、クックセットの風防は、自作ゴトクより3mm高い。それだけの違いで、こんな結果が出るのか?
火のどの部分がクックセットの鍋に当たっているのかは、風防と赤火で見えにくく分かりません。鍋底に当たる火の部分温度を測れると、一番はっきりするのですが。
火の当たる範囲は、自作ゴトクのときと同じくらいなので、主要因ではないと思われます。
あと、考えられるのは、風防側面や排気口のない所に火が当たっている点で、そこで熱を奪われているということです。
風防が仇となっているとは、考えたくないですが、どうなんでしょう。
5 まとめ
esbit 985mlクックセットで早く湯を沸かすには、風防の吸気口を1つ塞ぐのが良い。
ただし、風防を使わずに自作ゴトクを使うと、1分半早く湯が沸く。
う~ん、気に入らない結果です。
esbit 985mlクックセットをお持ちの方、実験してみませんか?
私も、ミニトランギアのB25が届いたら、再度、調べてみます。
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