リビングに2つ並べて置いてみました。
結果は見ての通り。
エンペックス EX-2841は、温度21度、湿度66%です。
対して、ライフナビD203は、温度21.4度、湿度67%でした。
エンペックス EX-2841はバイメタル式。精度は、温度が±1℃、湿度は±2%。
シチズン ライフナビD203はデジタル式。制度は、温度が±1℃、湿度は±3%。
温度の精度は同じ±1%で、湿度の精度はD203の方が1%誤差が大きいです。
ところで、二つ並べて比較するときに、陥りやすい間違いがあることをご存じでしょうか。
例示して具体的に説明しましょう。
ある日、ある部屋で計測した時、エンペックス EX-2841では21℃だったとします。
一方、シチズン ライフナビD203 は19℃でした。
これは、両方の差が1℃ではなく2℃だから、どちらかが故障しているのでしょうか?
答えはいいえです。
どちらも精度±1℃の範囲内で、故障とは言い切れない場合があります。
図示すると理由が分かりやすいです。
本当の室温が20度だった場合、エンペックスもシチズンも、ともに精度は±1℃なので、19℃から21℃までの間の値を示すことになります。
だから、本当の気温20℃に対してエンペックスが精度上限+1℃である21℃を示して、シチズンが精度下限-1℃である19度を示したとしても、各々の製品の許容範囲なのです。
では、湿度ではどうでしょうか?
本当の湿度が60%の場合を考えてみます。
この場合、仮にエンペックスが62%、シチズンが57%を示しても、故障とは言い切れないのです。
何をややこしいこと言っているの、とか、煙に巻かれたように思われた方もいるかと思います。
でも、こういうことが起こり得ることを知っておいて、損はありません。
話しを元に戻します。
今回の実際の計測結果は、温度は同じ21℃を示しました。
湿度は66%と67%なので、わずか1%の違いでした。
両者の精度は高いと言ってよいと思います。
どちらも似たような価格帯ですし、どちらを買ってもいいと思います。
・EMPEX エンペックス 高精度UD温・湿度計 EX-2841
・CITIZEN (シチズン) 高精度温度湿度計 ライフナビD203
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