今回の実験で登場するボトル群です。
左から、
A サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L チャコール(4~5年以上前購入)
B サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L レッド(2010年購入)
C サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L ゴールド(1~2年前購入)
D CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル 0.9L ブルー
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー
F SIGG シグ ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L レッド
G プラスチック ウォータージャク 1.0L 透明
ABCの真空断熱ケータイマグボトルは購入時期が異なり、パッキンの劣化等による違いが知りたかったので、3本エントリーしています。DとFはアルミボトルで保温保冷機能はないとされているものです。
Eは言わずと知れた山専ボトル、このボトルは保温能力が売りなので、真偽のほどを確かめてみます。
Gのウォータージャグは普段冷蔵庫で使っているもので、コントロール群として採用しました。
計測に使ったのは、天ぷら油用の温度計と時計付きの温湿度計です。
お湯は各ボトルの9分目まで注ぎ、計測時以外はボトルに蓋をします。
計測間隔は基本1時間でと考えていましたが、実際には、少しばらついてしまいました。
では、実際に実験開始です。
1 開始
各ボトルともに、水温は96℃です。
2 約2時間経過
一応、大体1時間ごとに計測しましたが、全部書いてもつまらなくなるだけなので、ダイジェストで書きます。
(詳細なデータ表とグラフは後に載せますので、興味のある方はご覧ください。)
A 真空断熱ケータイマグボトル 0.5L チャコール
B 真空断熱ケータイマグボトル 0.5L レッド
C 真空断熱ケータイマグボトル 0.5L ゴールド
A 真空断熱ケータイマグボトルは90℃。開始時から2時間で6℃しか低下しておらず、まだまだ熱い。
B,Cも同じく90℃でした。この結果をみると、パッキンはあまり劣化していないようです。
D CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル 0.9L ブルー
48℃?一瞬、目を疑いましたが、やっぱり48℃です。
たった2時間で50度を切りました。
アルミボトルに保温・保冷機能がないというのは本当ですね。
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー
93℃です。
2時間で3℃しか低下していません。ABCの真空断熱ケータイマグボトルが6℃しか低下していないと書きましたが、もっとすごい。
F SIGG シグ ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L レッド
48℃です。
Dのキャプテンスタッグ アルミボトルと同じ温度です。
アルミボトルに保温保冷能力がないといっても、まだ48℃。どのくらいで止まるでしょうか。
G プラスチック ウォータージャク 1.0L 透明
48℃。
見るからに保温能力のなさそうなこのボトルと、アルミボトルの温度が一緒です。
できればアルミボトルの方が、少しでも温度が高いと嬉しいのですが。
3 約6時間経過
A サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L チャコール(4~5年以上前購入)
74℃。メーカー仕様にある保温効力は66℃以上なので、仕様どおりです。
*保温効力とは、室温20℃において、製品に熱湯をユニット下端まで満たし、縦置きにした状態で湯温が95±1℃のときから栓ユニットを付けた状態で6時間放置した場合におけるその湯の温度です(メーカー仕様より抜粋)
B サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L レッド(2010年購入)
73℃。
C サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L ゴールド(1~2年前購入)
72℃。
ABCで一番古いボトルが一番高く、B、Cの順に1℃づつ低いです。ただ±1℃は誤差の範囲かも。
D CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル 0.9L ブルー
18℃。
室温16.1℃よりちょっとだけ高い程度です。
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー
驚きの82℃です。
ABCの真空断熱ケータイマグボトルが72~74℃だったので、最低でも10度湯温が高い状態です。
湯気がもくもく立つ、ダントツの結果です。
F SIGG シグ ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L レッド
18℃。
Dのアルミボトルと一緒です。
G プラスチック ウォータージャク 1.0L 透明
18℃。
D、Fと同じ温度です。素材がアルミでもプラスチックでも関係ないようです。
まだ室温より2℃ほど高いです。
4 約10時間経過
長くなってきたので結果だけ。
室温 15度、湿度43%。
A サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L チャコール 63℃
B サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L レッド 63℃
C サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L ゴールド 62℃
D CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル 0.9L ブルー 13℃
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー 74℃
F SIGG シグ ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L レッド 14℃
G プラスチック ウォータージャク 1.0L 透明 14℃
山専ボトルが74℃とずば抜けて高い。次いで11℃差で真空断熱ケータイマグボトル。
アルミボトルとウォータージャグが室温より1~2℃低くなっています。誤差を考慮して、室温と同じになったと考えます。
アルミボトルやプラボトルは、運搬&常温での飲料用と考えましょう。
SIGG専用のボトルカバーも売られていますが、基本的に保温能力のないボトルで、どれだけの効果があるのでしょうか。
5 18時間経過
室温 13.2℃ 湿度43%
A サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L チャコール 48℃
B サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L レッド 48℃
C サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L ゴールド 48℃
D CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル 0.9L ブルー 12℃
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー 62℃
F SIGG シグ ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L レッド 11℃
G プラスチック ウォータージャク 1.0L 透明 12℃
D山専ボトルが62℃で、まだ熱いです。次いでABCの真空断熱ケータイマグボトル48℃。この差14℃は、12時間経過時の差よりも3℃大きくなりました。
D、Fのアルミボトル、Gのプラスチックウォータージャグは11~12℃で、室温より1~2℃低いです。
BCはAと温度差がないこと、DFGは室温と大体同じになって経過していることから、今後は測定しません。
6 24時間経過
A サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L チャコール 41℃
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー 56℃
AとEの差は15度と、18時間と比べて更に1℃差が広がりました。
Eの山専ボトルは、まだ十分に温かい飲み物を飲んでいると感じられる温度です。
7 約27時間後
A サーモ 真空断熱ケータイマグボトル0.5L チャコール 37℃
E サーモ 山専ボトル 0.8L ダークグレー 53℃
27時間で、A 真空断熱ケータイマグボトルが人肌37度になりました。
一方、E 山専ボトルはまだ53℃もあります。Aとの差は16度。
これで、計測を終了しました。
長くなってしまいましたので、測定結果のデータとグラフは、次回に発表します。
お楽しみに。
<使用したボトルのご紹介>
・サーモス 真空断熱ケータイマグボトル 0.5L
今は600mlが主流のようです。
・キャプテンスタッグ アルミボトル900
この店が期間限定で安いです。
・サーモ 通称「山専ボトル」 ステンレスボトル FEK-800
この店は、送料無料なので良いです。アウトドア商品を他に買って割引クーポンも使うと更にお得です。
・SIGG ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L
楽天で最安です。ホワイトも良いですね~。
ポイントを活用したい人は、安心、確実なナチュラムさんで買うのが良いです。
サーモス 真空断熱ケータイマグボトル 0.5Lは販売されていません。
同様の製品です。
・
サーモス(THERMOS) 真空断熱スポーツボトル
・CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル900
外側の塗装の耐久性が非常に良いです。私は何年も使っているけれど綺麗です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
・サーモス 「山専ボトル」ステンレスボトル 800ml FEK-800
サーモス(THERMOS) 山専ステンレスボトル
サーモス(THERMOS) 山専ステンレスボトル
サーモス(THERMOS) チタンボトル
保温&軽量の究極を目指すならこの1本です。
いくつもボトルを買って遠回りするよりも、最高レベルのこの1本を買うのが、一番効率が良いかもしれません。
まだ道具を揃えていない人にこそ、お勧めしたいアイテムです。
・SIGG ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L
SIGG(シグ) ワイドマウストラベラー エンブレム
レッドが一番SIGGらしい伝統の色だと勝手に思っています。
ブラックも予算があれば欲しいです。
SIGG(シグ) ワイドマウストラベラー エンブレム
あなたにおススメの記事