これが、各ボトルの時間推移による水温の変化です。
クリックして、拡大してご覧ください。
データ表
クリックして、ご覧ください。
結果は一目瞭然で、予想通り、山専ボトルの保温能力が抜きんでています。
27時間経っても50度を超えている湯温は、驚異的と言っていいです。
一人で行動していて、手軽に暖かい飲み物を手に入れられるということは、特に厳冬期において頼りになります。
山専ボトルは真空断熱ケータイマグを2~3本買える高額なボトルですが、山でソロの場面では、それに見合うだけの能力価値があると思います。
次に保温能力のあるボトルは、真空断熱ケータイマグボトルです。
真空断熱ケータイマグは、5時間後で76℃、8時間後68℃、17時間後50℃です。
マグは5年位前から1~2年前に買った計3本のものを使用したので、パッキンの劣化やエア漏れによる保温能力の低下があるのでは、と思っていましたが、問題なかったようで、3本とも同じ結果でした。
山専ボトルと比較すると、時間経過とともに差が開きましたが、それでも、27時間後で16度の差で、正直、健闘したと思います。
500㏄で5時間後76℃、8時間後68℃なら、朝出かけて昼にカップ麺を食べることができ、午後3時にまあまあ温かいコーヒーを1杯飲める能力があります。
アルミ製のボトルやプラボトルはほぼ同じ温度変化で、最初の6時間でほぼ室温と同じ温度になりました。
特に温度変化のグラフ曲線をみると、最初の6時間で急激に低下していることがわかります。
残念ながら、アルミ製のボトルは、プラスチックのジャグと同じで、まったく保温能力はありませんでした。
水の運搬や、メーカーがいうように常温で少しづつ水分補給しながら活動するために使う性格のボトルと考えられます。
裏ワザとして、湯を入れて1時間後はまだ50度近くあることから、湯を入れてシュラフに入れて暖めておくのに使うことができます。
実際、私はキャプテンスタッグのアルミボトルをそうして使っていますが、数値的にも実証されました。
注意したいのは、自分がシュラフの中に入ったらボトルを出しておかないと、室温まで下がってしまいます。
そのまま置いておくと、朝、起きたらボトルに熱を奪われていた、ということになりかねません。
今回の実験で驚異的な保温能力を示したのが、山専ボトル。
大きいのが欠点ですが、バーナーを持たずにこれだけ持てば、現地で確実に、最も温かい昼食を食べられます。
そういう意味で軽量化を図れる道具だと思います。
私の場合、山にはいかない予定なので、とりあえず、山専ボトルをテント内で夜中に起きたときに温かい飲み物を飲むために使いたいと思います。
夜中に、湯気を出すほどの温かい飲み物がすぐ飲める、というのはありがたいですからね。
最後に、この実験は一度やってみたかったのですが、やってみると結構、時間と労力がかかりました。
特に、時間間隔が一定でない測定値をグラフ化するのに手間取りました。
皆さんのお役にたてばと思います。
<実験で使用したボトル>
・サーモス 真空断熱ケータイマグボトル 0.5L
・CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル900
・サーモス 「山専ボトル」ステンレスボトル 800ml FEK-800
・SIGG ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L レッド
ナチュラムさんでも売っています。
ポイントのある人は、こちらのほうが安心確実でおススメです。
サーモス 真空断熱ケータイマグボトル 0.5Lは販売されていません。
同様の製品です。
・
サーモス(THERMOS) 真空断熱スポーツボトル
・CAPTAIN STAG キャプテンスタッグ アルミボトル900
外側の塗装の耐久性が非常に良いです。私は何年も使っているけれど綺麗です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャプテンスタッグ アルミボトル
・サーモス 「山専ボトル」ステンレスボトル 800ml FEK-800
サーモス(THERMOS) 山専ステンレスボトル
サーモス(THERMOS) 山専ステンレスボトル
サーモス(THERMOS) チタンボトル
保温&軽量の究極を目指すならこの1本です。
いくつもボトルを買って遠回りするよりも、最高レベルのこの1本を買うのが、一番効率が良いかもしれません。
まだ道具を揃えていない人にこそ、お勧めしたいアイテムです。
・SIGG ワイドマウス スイスエンブレム 1.0L
SIGG(シグ) ワイドマウストラベラー エンブレム
レッドが一番SIGGらしい伝統の色だと勝手に思っています。
ブラックも予算があれば欲しいです。
SIGG(シグ) ワイドマウストラベラー エンブレム
あなたにおススメの記事