2011年04月29日
esbit クックセットの吸気口と沸騰時間の関係
GW初日、皆さんはどう過ごしていますか。
私は黙々と掃除、でも今日はもう嫌になったので、ブログを書くことにしました。
赤火のトランギアB25はもう返品しましたが、実は届いたとき、前から調べたかった実験をしていました。
テーマは、esbit 985mlクックセットで早く湯を沸かすために、吸気口をいくつ塞げば良いか、です。

同じクックセットを持っている人は特に必見、永久保存版ですよ~
私は黙々と掃除、でも今日はもう嫌になったので、ブログを書くことにしました。
赤火のトランギアB25はもう返品しましたが、実は届いたとき、前から調べたかった実験をしていました。
テーマは、esbit 985mlクックセットで早く湯を沸かすために、吸気口をいくつ塞げば良いか、です。

同じクックセットを持っている人は特に必見、永久保存版ですよ~

esbit 985mlクックセットを使用している方はご存知でしょうが、このセット、最大の弱点があります。
それは、お湯が沸くのに時間がかかることです。
・esbit 985ml クックセットをご存じない方はこちら

Esbit(エスビット) クックセット アルコールストーブ付
esbitは、アルコールバーナーのクックセットに関しては後発メーカーなのに、購入者のニーズの一つである、早く沸かすことが苦手です。
例えば、200ccを沸かすのに、6分位かかります。
自作のサイドB風バーナーでは、同じ鍋を使って、200ccを4分で沸かします。
市販品のほうが2分遅いとは、いかがなものでしょうか。
クックセットの方が遅い理由として、風防の吸気口が多すぎるために、空気の流れが乱れてしまう(整流されていない)ためではないかと、仮説を立てました。
そこで、吸気口の数の違いにより、沸騰時間がどう変わるのか、調べてみました。
1 設定
① 環境 室内無風、室温20度
② 水 水道水200cc、 水温12度
③ 燃料 高杉製薬 燃料用アルコール 500ccボトル
④ 計測機器 esbit 985mlクックセット、アルミホイル、てんぷら用温度計、ストップウォッチ、デジカメ各1
2 実験内容
① クックセットの付属風防の側面にある吸気口を、アルミホイルで塞いで点火する。
② 点火30秒後に200ccの水が入った鍋を載せる。
③ 100度に沸騰させるまでの時間を計測する。
④ バーナーや風防が冷めてから、吸気口の塞ぐ数を変えて①~③を繰り返す。




3 結果
吸気口を塞いだ数 沸騰時間
0(塞がない) 6分08秒
1つ 5分34秒 ◎
2つ 5分48秒 〇
3つ 6分32秒
4つ 6分12秒
(参考計測)
B25+自作ゴトク 3分58秒
4 考察
結果をみると、吸気口を一つ塞いだときが最も早く、5分34秒で沸騰しました。次に14秒遅れで、2つ塞いだとき。
吸気口を塞げば塞ぐほど、沸騰時間が遅くなるというわけではなく、3つ塞いだときよりも、4つ塞いだときの方が20秒早く沸騰しました。
吸気口を1つだけ塞いだときが、最も空気が整流されて、火が必要する酸素を効率良く供給し、チムニー効果も最も発揮されるのではないかと考えられます。(かな?)
ちなみに、風防がないと、同じ条件で、沸騰時間は4分弱でした。
風防をつけた方が1分半も遅いなんて、やっぱり納得がいかないです。
バーナーと鍋の距離を考えてみましたが、クックセットの風防は、自作ゴトクより3mm高い。それだけの違いで、こんな結果が出るのか?
火のどの部分がクックセットの鍋に当たっているのかは、風防と赤火で見えにくく分かりません。鍋底に当たる火の部分温度を測れると、一番はっきりするのですが。
火の当たる範囲は、自作ゴトクのときと同じくらいなので、主要因ではないと思われます。
あと、考えられるのは、風防側面や排気口のない所に火が当たっている点で、そこで熱を奪われているということです。
風防が仇となっているとは、考えたくないですが、どうなんでしょう。
5 まとめ
esbit 985mlクックセットで早く湯を沸かすには、風防の吸気口を1つ塞ぐのが良い。
ただし、風防を使わずに自作ゴトクを使うと、1分半早く湯が沸く。
う~ん、気に入らない結果です。
esbit 985mlクックセットをお持ちの方、実験してみませんか?
私も、ミニトランギアのB25が届いたら、再度、調べてみます。
それは、お湯が沸くのに時間がかかることです。
・esbit 985ml クックセットをご存じない方はこちら

Esbit(エスビット) クックセット アルコールストーブ付
esbitは、アルコールバーナーのクックセットに関しては後発メーカーなのに、購入者のニーズの一つである、早く沸かすことが苦手です。
例えば、200ccを沸かすのに、6分位かかります。
自作のサイドB風バーナーでは、同じ鍋を使って、200ccを4分で沸かします。
市販品のほうが2分遅いとは、いかがなものでしょうか。
クックセットの方が遅い理由として、風防の吸気口が多すぎるために、空気の流れが乱れてしまう(整流されていない)ためではないかと、仮説を立てました。
そこで、吸気口の数の違いにより、沸騰時間がどう変わるのか、調べてみました。
1 設定
① 環境 室内無風、室温20度
② 水 水道水200cc、 水温12度
③ 燃料 高杉製薬 燃料用アルコール 500ccボトル
④ 計測機器 esbit 985mlクックセット、アルミホイル、てんぷら用温度計、ストップウォッチ、デジカメ各1
2 実験内容
① クックセットの付属風防の側面にある吸気口を、アルミホイルで塞いで点火する。
② 点火30秒後に200ccの水が入った鍋を載せる。
③ 100度に沸騰させるまでの時間を計測する。
④ バーナーや風防が冷めてから、吸気口の塞ぐ数を変えて①~③を繰り返す。




3 結果
吸気口を塞いだ数 沸騰時間
0(塞がない) 6分08秒
1つ 5分34秒 ◎
2つ 5分48秒 〇
3つ 6分32秒
4つ 6分12秒
(参考計測)
B25+自作ゴトク 3分58秒
4 考察
結果をみると、吸気口を一つ塞いだときが最も早く、5分34秒で沸騰しました。次に14秒遅れで、2つ塞いだとき。
吸気口を塞げば塞ぐほど、沸騰時間が遅くなるというわけではなく、3つ塞いだときよりも、4つ塞いだときの方が20秒早く沸騰しました。
吸気口を1つだけ塞いだときが、最も空気が整流されて、火が必要する酸素を効率良く供給し、チムニー効果も最も発揮されるのではないかと考えられます。(かな?)
ちなみに、風防がないと、同じ条件で、沸騰時間は4分弱でした。
風防をつけた方が1分半も遅いなんて、やっぱり納得がいかないです。
バーナーと鍋の距離を考えてみましたが、クックセットの風防は、自作ゴトクより3mm高い。それだけの違いで、こんな結果が出るのか?
火のどの部分がクックセットの鍋に当たっているのかは、風防と赤火で見えにくく分かりません。鍋底に当たる火の部分温度を測れると、一番はっきりするのですが。
火の当たる範囲は、自作ゴトクのときと同じくらいなので、主要因ではないと思われます。
あと、考えられるのは、風防側面や排気口のない所に火が当たっている点で、そこで熱を奪われているということです。
風防が仇となっているとは、考えたくないですが、どうなんでしょう。
5 まとめ
esbit 985mlクックセットで早く湯を沸かすには、風防の吸気口を1つ塞ぐのが良い。
ただし、風防を使わずに自作ゴトクを使うと、1分半早く湯が沸く。
う~ん、気に入らない結果です。
esbit 985mlクックセットをお持ちの方、実験してみませんか?
私も、ミニトランギアのB25が届いたら、再度、調べてみます。
Posted by 健さん at 23:10│Comments(2)
│アルコールバーナー
この記事へのコメント
結論から言えば、おそらく排気面積が不足している
座面がぴたりと嵌る、こういう形はスッキリするけど
ほとんどの場合
鍋の底角の位置辺りで、ガス流体の流れを阻害しています
オリフィスになってしまっている。
吸気面積の2倍ぐらいの排気面積があると、スムーズに流れます
次に
火器と鍋との距離、あと15mmほど持ち上げると良いはずです
無理、でしょうけど ね
試みに、鉄棒を2本 非平行に渡して
燃焼実験をやってみてください
何らかの改善への答えを得ると思います
座面がぴたりと嵌る、こういう形はスッキリするけど
ほとんどの場合
鍋の底角の位置辺りで、ガス流体の流れを阻害しています
オリフィスになってしまっている。
吸気面積の2倍ぐらいの排気面積があると、スムーズに流れます
次に
火器と鍋との距離、あと15mmほど持ち上げると良いはずです
無理、でしょうけど ね
試みに、鉄棒を2本 非平行に渡して
燃焼実験をやってみてください
何らかの改善への答えを得ると思います
Posted by JSB at 2012年06月28日 00:03
JSBさんへ
①吸気面積に対して、排気面積が小さすぎるので、ガスがスムーズに流れていかない。吸気面積の倍の面積にすると良い。
②火器と鍋の距離が不足しているので、15mmほど距離を広げると良いはず。
なるほどです。
①を考えて再度、計測してみたいです。
②は経験的に、距離を広げたほうが火力の美味しいところを使えると感じてじています。
コメントしていただいたオリフィスという言葉について、勉強させていただきました。色々教えて頂き、ありがとうございます。
①吸気面積に対して、排気面積が小さすぎるので、ガスがスムーズに流れていかない。吸気面積の倍の面積にすると良い。
②火器と鍋の距離が不足しているので、15mmほど距離を広げると良いはず。
なるほどです。
①を考えて再度、計測してみたいです。
②は経験的に、距離を広げたほうが火力の美味しいところを使えると感じてじています。
コメントしていただいたオリフィスという言葉について、勉強させていただきました。色々教えて頂き、ありがとうございます。
Posted by 健さん
at 2012年07月22日 20:11

スパム対策のため、当分の間、承認後に受付させて頂きます。